2010 Fiscal Year Annual Research Report
CD4+25+調節性T細胞の制御によるぶどう膜炎治療の開発
Project/Area Number |
22791646
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
堀江 幸弘 北海道大学, 大学院・医学研究科, 客員研究員 (80547183)
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Keywords | ぶどう膜炎 / 調節性T細胞 |
Research Abstract |
本年度は関連文献の詳細な検討と、制御性T細胞(Treg)消去実験プロトコールの作成、抗体の購入、各手技の訓練を行った。今回Glucocorticoid-induced tumor necrosis factor receptor-related protein (GITR)の抗体であるDTA-1と4型葉酸受容体(FR4)の抗体であるTH6をマウスへ投与し、実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(EAU)の関与を検討するが、今までにEAUにおいてDTA-1やTH6を用いた報告はなく、抗体の投与量は腫瘍治療の論文を参考にした。GITRは50~1000μgの腹腔内投与で効果がみられており、少量でも効果はみられていた。TH6は100μg静脈注射で効果を挙げていた報告があったが、別の報告では100μg腹腔内投与で弱い効果が見られたのみであった。以上からDTA-1もTH6も100μg静脈注射で投与することとした。侵襲を同等にするため両者とも静脈注射とした。コントロール群には非特異的なrat IgG2bkを用いる。抗体の投与はEAU免疫日に同時に行う。安定してマウスへの静脈注射を行えるように、多くのマウスを用いて手技の習熟に努めた。さらにEAUでは抗原ペプチドの作成や投与に習熟が必要で、手技が安定しないと眼内炎症も安定しないものである。そのため習熟者の下で何度も抗体投与なしのEAUを作成し、眼底検査にて炎症の程度を評価し、現在安定した結果がえられるようになった。 通常EAU実験では免疫後21日間観察するが、今回抗体の投与により炎症はより増強し遷延化すると予想される。そのため21日以上の観察をすることとする。
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Research Products
(5 results)