2011 Fiscal Year Annual Research Report
CD4+25+調節性T細胞の制御によるぶどう膜炎治療の開発
Project/Area Number |
22791646
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
堀江 幸弘 北海道大学, 大学院・医学研究科, 客員研究員 (80547183)
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Keywords | ぶどう膜炎 / 調節性T細胞 |
Research Abstract |
本年度は、抗体の購入、実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(EAU)への抗体投与実験、ハイブリドーマ細胞の入手、抗体精製を行った。まずマウスに網膜抗原ペプチドを免疫することでEAUを誘導し、そこへ2種類の調節性T細胞を抑制する抗体を投与する実験をおこなった。調節性T細胞を抑制する抗体として、Glucocorticoid-induced tumor necrosis factor receptor-related protein(GITR)の抗体であるDTA-1と4型葉酸受容体(FR4)の抗体であるTH6を用意した。どちらか一方の抗体を、EAU免疫日(day0)に100μg静脈注射し、コントロール群にはrat IgG2bkを注射した。当初予定した実験では、コントロール群と2種類の抗体投与群とでEAUの重症度に差は出なかったため、抑制抗体の投与日の調整、投与量の増量が必要と考えた。そこでDTA-1とFR4の抗体産生能を持つハイブリドーマ細胞を京都大学再生医科学研究所から分与していただいた。ハイブリドーマ細胞を培養し安定して抗体が精製できるようになり、抗体投与日をday0,3,7,10、投与量をDTA-1を400μg、TH6を200pgと増量した上で抗体投与実験を再度行った。その結果、TH6群はコントロール群に比べday11で臨床スコアが高く、day21で低い傾向がみられた。この結果は抗FR4抗体投与により制御性T細胞が抑制され眼内の炎症が強くなること、また、抗体の投与中止後は制御性T細胞が抑制されなくなり、炎症が持続したものと考えて矛盾のないものであった。我々の仮説が正しいことがほぼ示されたが、今後は再現性の確認、day11前後での制御性T細胞の増殖能、抑制能の検討、その際の各種炎症サイトカインの検討などを行いたい。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Replication of a microsatellite genome-wide association study of Behcet's disease in a Korean population2012
Author(s)
Horie Y, Meguro A, Kitaichi N, Lee E B, Kanda A, Noda K, Song Y-W, Park K S, Namba K, Ota M, Inoko H, Mizuki N, Ishida S, Ohno S
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Journal Title
Rheumatology (Oxford)
Volume: (印刷中)
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Investigation of association between TLR9 gene polymorphisms and VKH in Japanese patients2011
Author(s)
Ito R, Ota M, Meguro A, Katsuyama Y, Uemoto R, Nomura E, Nishide T, Kitaichi N, Horie Y, Namba K, Ohno S, Inoko H, Mizuki N
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Journal Title
Ocul Immunol Inflamm
Volume: 19
Pages: 202-205
DOI
Peer Reviewed
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