2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22791650
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
秋山 英雄 群馬大学, 医学部, 講師 (60359586)
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Keywords | VEGF / 光刺激 / 前房水 |
Research Abstract |
光刺激が網膜芽細胞腫Y79におけるvascular endothelial growth factor(VEGF)遺伝子発現を誘導することが報告されている。光刺激は酸化ストレスのひとつであり、網膜で誘導されるVEGFは神経保護因子として働くと考えられる。In Vivoでその現象をみるために、サル生体眼においてED照射前後での前房水と血中のVEGF濃度の変化を検討した。全身麻酔下でニホンザルに白色LED(コンタクトレンズ型)を用いて眼底に光照射を施行した。光照射は8912cdで、8時間連続で行った。光刺激前後で、光照射眼とコントロール眼の房水、血液を採取してVEGF濃度をELISAにて測定した。 光照射眼の他眼をコントロールとした。また血中サンプルについてはIL-1β,IL-6,TNF-a,IL-8についてもその発現量を調べた。結果であるが、光照射によって房水中のVEGF濃度は2.6倍と上昇した(n=3,P<0.05)。コントロール眼のそれは3.6倍であった(n=3,P<0.05)。光刺激前の血中VEGF,IL-1β,IL-6,TNF-a,IL-8はそれぞれ15.6未満、0.23,0.3未満,0.55未満,155(pg/mg)であり、光刺激後のそれは46.5,0.868,8.03,0.05未満,182(pg/mg)であった。光刺激によって血中VEGF,IL-1β,IL-6濃度が上昇した。In vitroで証明されている網膜光刺激のVEGF遺伝子の誘導は、サル生体眼でも証明された。さらに刺激を行っていない他眼においてもそれが確認された。 光刺激は眼局所のみならず、全身に影響を与えるような炎症を惹起することが示唆された。
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Research Products
(2 results)