• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

脈絡膜新生血管における樹状細胞の役割

Research Project

Project/Area Number 22791657
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

中井 慶  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30546883)

Keywords血管新生 / 脈絡膜新生血管 / 樹状細胞
Research Abstract

今までに我々は、脈絡膜血管新生の病態における樹状細胞の重要性について報告し、今年度我々は下記の実験を施行した。
まず、樹状細胞ノックアウト遺伝子改変マウスを入手し、レーザー照射による脈絡膜新生血管のサイズを正常マウスと、遺伝子改変マウス数を7に増やし検討したところ、やはり今までの結果と同様、樹状細胞が除去されたDT投与群においては、有意に脈絡膜新生血管サイズの縮小を認めた。
前回DTを投与した際にみられた、体重減少についての問題であるが、体重減少は、血管新生に影響を与えると考えられるため、DT投与回数、間隔、濃度について再度検討したところ、DT濃度を以前の報告の半分に希釈投与したところ、樹状細胞が70%程度除去でき、かつ血管新生に影響を与えるような10%以上の体重減少を認めなかったので、この設定で再度検討したところ、やはり新生血管のサイズの縮小をみとめた。ただ、これについてはn=3であるため、今後マウスをさらに繁殖し、再度実験予定である。
我々の実験では、immature-DCが新生血管能が高いため、mature-DCとのサイトカイン分泌能について比較検討もしている。しかしながら、VEGF、TNFa、MCP-1などについて検討しており、現在のところMCP-1に差を認めており、今後さらに多くの炎症性サイトカインについて検討予定である。
今後の予定としては、immature-DCが眼内に入って、他の細胞と相互作用しその結果炎症性蛋白が上昇している可能性があるので、それについても検討予定である。前年度の結果で認めたように、マクロファージの浸入数には差を認めないが、眼球全体での炎症性サイトカインの発現は上昇しているため、再度検討予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

樹状細胞ノックアウト遺伝子改変マウスを、共同研究者のハーバード大学で飼育し、こちらに輸送しているが、飼育が困難なためか、サンプル数がなかなか集まりにくい状況である。

Strategy for Future Research Activity

サンプル数を増やした上で、上記にあげたような方向性で、実験を進めたい。
樹状細胞の分泌する炎症性サイトカインの同定、および、樹状細胞の中のimmature集団の新生血管での役割、および、そのケモアトラクタントについても、解明していきたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Choroidal observations in Vogt-Koyanagi-Harada disease using high-penetration optical coherence tomography2012

    • Author(s)
      Nakai K, Gomi F, Ikuno Y, Yasuno Y, Nouchi T, Ohguro N, Nishida K
    • Journal Title

      Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol

      Volume: (Epub ahead of print)

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 樹状細胞の脈絡膜新生血管への作用日本眼炎症学会学術奨励賞受賞2011

    • Author(s)
      中井慶
    • Organizer
      第45回日本眼炎症学会
    • Place of Presentation
      京都(招待講演)
    • Year and Date
      2011-07-08

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi