2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22791658
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森本 壮 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00530198)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 神経保護 / 電気刺激治療 / 網膜神経節細胞 / 視神経疾患 |
Research Abstract |
本年度は、経角膜電気刺激の神経保護の発展的研究の最終年度であり、当初の計画をすべて達成できなかったが、最終年度の課題として、経角膜電気刺激の網膜視神経保護のメカニズムの解明のうち、電気刺激による網膜神経応答とそれに伴う網膜血流の変化について検討した。方法は、ネコ眼に対し、近赤外光を網膜に照射して網膜の反射を眼底カメラを用いて測定し、網膜内因性シグナルの変化を検討した。結果、経角膜電気刺激によって網膜の内因性シグナルが変化し、特に網膜内の血管と視神経の内因性シグナルが変化することがわかった。本研究の成果については、Morimoto T, et al.Characteristics of retinal reflectance changes induced by transcorneal electrical stimulation in cat eyes. PLoS One. 2014 20:e92186. 今年度は、引き続き難治性視神経症患者に対する経角膜電気刺激治療の臨床応用を行なった。本研究を通して、難治性視神経症の一つである外傷性視神経症患者48例48眼に経角膜電気刺激治療を施行したところ、視力改善(0.2logMAR視力)は治療開始1か月後で10例(20.8%)、治療3ヶ月後で15例(31.3%)、治療6ヶ月後で16例(33.3%)であった。また特発性視神経炎治療後の視機能改善不良の患者14例16眼に対し経角膜電気刺激を施行したところ、視力改善(0.2logMAR視力)は、1か月後で4眼(25%)、3ヶ月後で6眼(37.5%)、6ヶ月後で6眼(37.5%)であった。このように経角膜電気刺激治療はこれまで治療法のなかった外傷性視神経症や視神経炎後の視機能改善不良例に対し一定の効果が診られることがわかった。 今後、本研究を踏まえさらなる臨床研究を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Feasibility of 2nd generation STS retinal prosthesis in dogs.2013
Author(s)
Fujikado T, Kamei M, Sakaguchi H, Kanda H, Morimoto T, Nishida K, Kishima H, Maruo T, Oosawa K, Ozawa M, Nishida K.
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Journal Title
Conf Proc IEEE Eng Med Biol Soc.
Volume: 2013
Pages: 3119-3121
DOI
Peer Reviewed
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