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2011 Fiscal Year Annual Research Report

頚椎捻挫後調節障害の病態解明

Research Project

Project/Area Number 22791677
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

関山 英一  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (30551494)

Keywords眼生理学 / 調節障害 / エストロゲン / ストレス調節因子
Research Abstract

昨年度は頸椎捻挫後視力障害を訴える患者12名に対してMRIを施行したが、今年度は更に8名の患者に対してMRIを施行し、中脳Edinger-Westphal(EW)核近傍での出血の既往を検索した。これら20名の患者うち4名で同部位での出血を疑う所見を認めた。
調節障害に関しては、この4名以外の患者でも認められており、EW核近傍での出血と調節障害の相関性は低いと考えられた。しかし、この4名の患者全てで矯正視力の低下を認めており、残りの16名の患者うち矯正視力の低下を認めた者が1名のみであることから、EW核近傍での出血と矯正視力の相関性が疑われた。
EW核における出血が視力に及ぼす影響は現時点では不明だが、これらの関連性が明らかになれば頸椎捻挫後の視力低下を他覚的検査で類推することが可能となる。視力検査は自覚的検査であり、心的ストレス、或いは詐病の場合でも低下し得る。他覚的検査であるMRIによって視力低下を示すことができれば非常に有意義であると考える。
また頸椎捻挫後視力障害を訴える患者20名のうち女性が18名、男性が2名と明らかな男女差を認めている。血中エストロゲン濃度、或いはエストロゲン受容体発現の差異からくるストレス応答の違いが関与している可能性もあり、血中エストロゲン濃度を5例で測定したが、年齢にばらつきがあり一定の見解は得られていない。今後症例数を増やす必要がある。
また、エストロゲンに関しては、サルの中脳組織を使ってエストロゲンレセプターの発現部位、発現細胞を検討中である。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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