2011 Fiscal Year Annual Research Report
線維柱帯分化マーカーの同定とそれに基づくヒトiPS細胞から線維柱帯細胞の創出
Project/Area Number |
22791678
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
上野 盛夫 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (40426531)
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Keywords | 再生医療 |
Research Abstract |
原発開放隅角緑内障では線維柱帯細胞が減少していることより、線維柱帯細胞の細胞移植により房水流出主ルートの機能・構造再生することは原発開放隅角緑内障の根本的な治療となると考えられる。線維柱帯細胞移植治療の細胞ソースとなることを最終目標に、in vitroでヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)からヒト線維柱帯細胞の分化誘導研究を実施した.ヒトiPS細胞の維持培養法としては分化誘導開始前の他家動物由来物質の持ち込みを最小限にするためにマウス胎仔由来線維芽細胞をフィーダー細胞として用いる従来の方法ではなく、ヒト絨毛膜細胞由来マトリックスを培養基質として、無血清培地を用いた維持培養法を用いた。分化誘導としてはヒト羊膜マトリックスを培養基質として、ヒトiPS細胞を特殊な無血清培地中で15日間培養して中脳領域の神経前駆細胞が選択的に分化誘導した後に,中脳領域の神経前駆細胞に骨形成タンパク質(Bone Morphogenetic Protein)を作用させて中脳領域神経堤細胞を分化誘導した.ここで得たヒトiPS細胞由来中脳神経堤細胞のヒト線維柱帯細胞へ最終分化を試みた。さらに最終分化したヒトiPS細胞由来細胞の構成成分の明らかな無血清培地を用いた維持培養も実施した.ヒトiPS細胞由来中脳神経堤細胞からヒト線維柱帯細胞へ最終分化には100日以上の分化誘導培養が必要であり,分化誘導さいた細胞の最終的な特性解析には至っていない.また最終分化した細胞群は無血清培地中で増殖可能であった.
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[Journal Article] Common variants in CDKN2B-AS1 associated with optic-nerve vulnerability of glaucoma identified by genome-wide association studies in Japanese2012
Author(s)
Nakano M, Ikeda Y, Tokuda Y, Fuwa M, Omi N, Ueno M, Imai K, Adachi H, Kageyama M, Mori K, Kinoshita S, Tashiro K
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Journal Title
PLoS One
Volume: 7(3)
Pages: e33389
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