2012 Fiscal Year Annual Research Report
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22791705
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Research Institution | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
Principal Investigator |
本庄 恵 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60399350)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 緑内障 / 眼圧 / 緑内障手術 / 瘢痕形成 / 血管新生 |
Research Abstract |
国内外で最も広く行われており、現在、緑内障手術の第一選択である線維柱帯切除術は、房水のバイパスを作成し、眼外で結膜及び結膜下組織による濾過胞を形成させる濾過手術である。術後に適切な濾過胞を安全に維持することが手術結果を得るためには大変重要であり、現在行われている方法では術後早期、および晩期の感染症が問題となっている。安全に結膜及び結膜下テノン嚢組織における瘢痕形成を抑制することで、良好な緑内障手術成績につながると考え、本研究では、従来の増殖抑制による瘢痕抑制ではなく、テノン嚢線維芽細胞の細胞動態を制御している分子機構・生理的因子を検討し、シグナル伝達に関わる化合物を用いて、テノン嚢の創癒機転の解明やより安全な瘢痕形成の抑制方法を模索している。 昨年度はこれまでに行ってきた研究成果を発表しまとめた。近年の研究成果により、眼科手術後の患者では前房水中の血管新生に関わる生理活性因子の活性があがっていることが報告され、血管新生抑制に注目して検討することは非常に意義があると考えられる。血管新生抑制をターゲットとした、ヒト培養テノン嚢細胞を用いたin vitroでの薬物への反応と生理的因子への応答反応の評価を行うことはテノン嚢の創癒機転の解明やより安全な瘢痕形成の抑制方法、ひいては新しい治療法の開発の一助になる可能性が高く、医学的貢献があると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで行ってきた血管新生抑制をターゲットとした、ヒト培養テノン嚢細胞を用いたin vitroでの薬物への反応と生理的因子への応答反応、細胞外基質の変化の観察・細胞接着因子・発現因子の検討、および病態との関連の評価を行うことができており、これまでの知見にほぼ沿う結果ではあるが、今後は新たに得られた知見をもとに、いくつかの薬物について、サイトカイン反応、細胞接着分子及び細胞外基質への影響を解析予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
近年の研究成果により、眼科手術後の患者では前房水中の血管新生に関わる生理活性因子の活性があがっていることが報告され、血管新生抑制に注目して検討することは非常に意義があると考えられる。今後これまで行ってきた血管新生抑制をターゲットとした、ヒト培養テノン嚢細胞を用いたin vitroでの薬物への反応と生理的因子への応答反応、細胞外基質の変化の観察・細胞接着因子・発現因子の検討、および病態との関連の評価のまとめを行うと同時に、最近臨床的に導入されてきた濾過手術のデバイスを用いた場合の瘢痕形成の組織学的検討と、前房水中の生理活性物質の検討等についても、期間中に可能であれば追加で行っていきたいと考えている。
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Research Products
(11 results)