2012 Fiscal Year Annual Research Report
klothoマウスを用いたヒト老化皮膚潰瘍モデルによる治癒遷延メカニズムの解明
Project/Area Number |
22791726
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
山下 建 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30312507)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 外科 / 老化 / 創傷治癒 / 皮膚潰瘍 / klothoマウス |
Research Abstract |
1. klothoマウス皮膚自体の先天的および器質的異常の有無の検討:klothoマウスの皮膚を野生型マウスに移植した群と野生型マウス同士で皮膚移植した群で創閉鎖期間に有意差を認めず、皮膚移植をしていないklothoマウスに皮膚欠損を作成したものより、早期に治癒が得られた。この結果より、klothoマウスの創傷治癒の原因は、皮膚自体の器質的問題ではなく、液性因子の関与が示唆された。中でも、klothoマウスで欠損している分泌型α-klotho蛋白を第一候補に考えた。 2. 分泌型α-klotho蛋白が及ぼす線維芽細胞の機能へ影響の解析:Cell proliferation assay と collagen gel contraction assay共に分泌型α-klotho蛋白投与による差異を認めなかった。結果、分泌型α-klotho蛋白が直接線維芽細胞の機能に影響を与え、創傷治癒に関与していることは確認できなかった。 3. 創部における細胞外基質、および、細胞成長各因子などの液性因子の網羅的解析:生後6週のklothoマウスおよび野生型マウスを用いて、正常皮膚、および、皮膚欠損作成後3、6、8、10、12日の創部を採取後、mRNAを抽出し、創部における経時的mRNA発現のRT-PCRにて網羅的解析を行った。検討したmRNA発現は、α-klotho、FGF23、皮膚を構成する細胞外基質(I、III、IV、VII型コラーゲン、ラミニン5)、創傷治癒に関与する代表的なサイトカインおよび成長因子(bFGF、TNF-α、TGF-β、IL-1β、IL-2、IL-6、EGF、VEGF、IGF-1、PDGFa、adiponectin)である。その結果、野生型マウスと比較し、klothoマウスではIL-1β、IL-6、TNF-αの発現が増強し、ラミニン5の発現が低下していた
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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