2012 Fiscal Year Annual Research Report
皮内での腫瘍細胞の増殖と拒絶を制御する免疫細胞と因子による新しい癌根治療法の開発
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22791740
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
井畑 峰紀 大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (20548359)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 癌 / 免疫学 / マクロファージ / Meth A繊維肉腫細胞 / IFN-γ / 細胞傷害性Tリンパ球 / ワクチン効果 / I-10精巣癌細胞 |
Research Abstract |
平成24年度の計画とその成果 1.皮膚に移植した腫瘍細胞の拒絶機構とその抗原特異性の同定について (1)Meth A腫瘍細胞で皮内免疫した同種同系マウスBALB/cに、本来増殖し続ける腹腔内にMeth A腫瘍細胞を接種し、5日後の腹腔内への浸潤する細胞を腹水の遠心分離後に回収した。種々の浸潤細胞(顆粒球、マクロファージ、樹状細胞、リンパ球)をセルソーターで回収し、I-10精巣癌細胞に対する細胞傷害活性を、放射性同位元素を(Na251CrO4)を取り込んだI-10精巣癌細胞からの51Cr release assayによって測定した。5日目の浸潤細胞のI-10細胞に対する細胞傷害活性は、Effector/Target比40、12時間assayで有意であった。(2)I-10精巣癌細胞で皮内免疫した同種同系マウスBALB/cに、Meth A腫瘍細胞を本来増殖する腹腔内に移植した。正常マウス同様、腫瘍細胞は増殖し続けマウスは死亡した。(3)Meth A腫瘍細胞で皮内免疫した同種同系マウスBALB/cに、I-10精巣癌細胞を本来増殖する筋肉内に移植し、経時的変化を測定すると、正常マウス同様、腫瘍細胞は増大した。 以上から感作した細胞以外の腫瘍細胞の増殖は抑制できなかった。Meth A細胞のマウス皮内接種によるワクチン効果は、感作した腫瘍に特異的であった。感作した腫瘍に抗原特異性があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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