2010 Fiscal Year Annual Research Report
敗血症での血糖値が単球系細胞のオートファジー、アポトーシス変化と予後へ及ぼす影響
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22791752
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
中山 力恒 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (90568198)
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Keywords | 炎症消退脂質 / RNA干渉法 |
Research Abstract |
我々は濃度の異なる培養液を用いた細胞培養実験においてTHP-1(単球系培養細胞)またはヒトMonocyte/MacrophageにおけるLPS投与後の細胞内及び培養液のサイトカイン、HMGB-1、HSP70濃度、アポトーシス、オートファジーの発現、及びその上流の細胞内シグナル変化と細胞死の関係を解析し、LPS投与下高糖濃度負荷により単球系細胞においてオートファージーの過度の発現と、小胞体ストレスが関与するアポトーシスが促進され、ファゴサイトーシスが抑制されたことを、来年の日本麻酔科学会で報告する予定である。また実験過程でレゾルビンD2投与によりオートファジー現象が適度に促進され、アポトーシスが抑制されることを発見した。これらは、レゾルビンが炎症治癒期において単球・マクロファージ系の細胞死を抑制することで、死細胞を貪食する機能が亢進するため、治癒過程を促進する可能性があると考える。
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Research Products
(1 results)