2012 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病関連細菌の付着因子と血小板粘着凝集に関する基礎的研究
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22791783
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
長谷川 義明 朝日大学, 歯学部, 講師 (70460524)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 歯周病関連菌 / P. gingivalis / Mfa1線毛 / 短線毛 / PGN0291 / 微量成分 / 血小板凝集 / 自己凝集 |
Research Abstract |
歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisのMfa1線毛には、主要成分をコードするmfa1遺伝子の下流から発現するPGN0289、PGN0290及びPGN0291タンパク質が微量に存在する。本研究では、これらの線毛成分のうち、von Willebrand factor Aドメインと類似な領域を持つ PGN0291タンパク質に注目し、その機能を解明することを目的とした。平成24年度では、PGN0291タンパク質と細胞外基質との結合性の評価及び免疫電子顕微鏡法によるPGN0291タンパク質の局在の検討を主に行った。細胞外基質との結合性においては、I型及びフィブロネクチンと精製Mfa1線毛との結合をELISAにより検討した。I型及びフィブロネクチンにてコートされた96ウェルプレートに親株及びPGN0291変異株から精製した線毛を加えインキュベートした。ウェルを洗浄後、抗Mfa1線毛抗血清を一次抗体として反応後、二次抗体としてペルオキシダーゼ標識抗ウサギ抗体を用いた。その結果、親株の精製線毛においても顕著な結合は認められずPGN0291変異株の精製線毛との差も検出されなかった。免疫電子顕微鏡法によるPGN0291タンパク質の局在の検討では、P. gingivalisの菌体あるいは精製線毛をメッシュに載せ、抗Mfa1ニワトリ抗血清及び抗PGN0291抗血清を用いた二重免疫透過型電子顕微鏡法を行った。その結果、Mfa1タンパク質を標識した金コロイド粒子は菌体表層において線毛構造と一致して観察されたが、PGN0291タンパク質を標識した金コロイド粒子では特異的な局在は認められなかった。これまでの研究により、PGN0289タンパク質が線毛の先端に位置していることを明らかにしてきたが、PGN0291タンパク質の局在を明らかにすることはできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)