2010 Fiscal Year Annual Research Report
接着性根管充填材応用による垂直性歯根破折の挙動およびその予防
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22791826
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| Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
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Principal Investigator |
花田 隆周 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (90549940)
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| Keywords | 垂直性歯根破折 / 根管充填 / ガッタパーチャ / Epiphany / Resilon / 歯内療法 |
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| Research Abstract |
本年度における研究成果は,接着性根管充填材応用による垂直性歯根破折への抵抗性測定および破折様相の観察による垂直性歯根破折への挙動の評価について研究発表を行い,接着性根管充填材応用による垂直性歯根破折への予防の可能性について言及した.また.接着性根管充填材の歯根への適応は,材料自体にどのような特性を持たせることが可能か理解するため,根管充填の内部に発生した空隙や根管封鎖性の評価といり視点から研究発表を行った.
研究成果における発表では,ヒト上顎中切歯56本を用い,マスターアピカルファイルサイズの大きさおよび根管充填材料システムにより8群に分類した.被験歯を2週間保管後,万能試験機で歯軸方向に加圧し破折試験を行った,破折様相は,倍率25倍でVRFの有無および破折線の長さを観察・測定した.二元配置分散分析およびTukey-Kramerを用い,有意水準5%で統計学的解析を行った.マスターアピカルファイルサイズの大きさによる破折荷重に統計学的有意差が認められた(p<0.05).ResilonとEpiphany Sealerによる側方加圧充填法は,他群と比較して有意に破折荷重が低かった(p<0.05).また破折様相に関してはいずれの群間にも有意差は認められなかった(p<0.05).
本実験によりの適応する接着性根管充填材の種類によっては,垂直性歯根破折への挙動に悪影響を及ぼす可能性が示唆された.このことは,接着性根管充填材を歯根に適応した際における,根管充填の内部に発生した空隙や根管封鎖性の評価で見られる特性に依存している可能性も示唆された.以上より.臨床における接着性根管充填材の適応は,歯根破折の予防という観点から更なる検討が必要であると考えられる.
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