2012 Fiscal Year Annual Research Report
接着性根管充填材応用による垂直性歯根破折の挙動およびその予防
Project/Area Number |
22791826
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
花田 隆周 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (90549940)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 接着性根管充填材 / エアスケーラー / 根管貼薬材 / 超音波洗浄 / 樹脂製根管模型 / 垂直性歯根破折 / 歯内療法 |
Research Abstract |
接着性根管充填材応用による垂直性歯根破折の予防を行う上で、根管内に残余している根管貼薬材は、その接着性を阻害することが知られている。根管貼薬材として広く用いられているエアスケーラーの除去効率を、エアスケーラーを用いて根管洗浄を行い検討した。 実験には2根管性の樹脂製根管模型(ディーメック)21本を用いた。樹脂製根管模型に水酸化カルシウム材(カルシペックスII、日本歯科薬品)を緊密に填入した。7日後、樹脂製根管模型を7本ずつ3群に無作為に分類し、A(従来法での根管洗浄),B(エアスケーラー洗浄)およびC(超音波洗浄)群とした。A群では27G根管洗浄針(ニプロ)を用いて30秒間根管洗浄を行ったB群ではエアスケーラー(サリー、ヨシダ)を用いて15秒間注水下にて根管洗浄を行った。C群では超音波スケーラー(グランドピエゾ、ヨシダ)を用いて15秒間注水下にて根管洗浄を行った。根管洗浄終了後、マイクロフォーカスX線CT撮像を行った。3次元画像解析ソフト(Amira5.3、Visage Imaging、オーストリア)を用いて根管内に残留した水酸化カルシウム材の体積を算出した。データは一元配置分散分析およびTukey-kramer法を用いて統計学的解析を行った。有意水準は5 %とした。 全ての群において完全な水酸化カルシウム材の除去は不可能であった。A群ではB、C群と比較して有意に多い水酸化カルシウム材の残留を認めた。しかしながら、B、C群間において残留水酸化カルシウム材体積に有意差は認めなかった。 本研究の結果、エアスケーラーおよび超音波スケーラーを用いた根管洗浄は洗浄針を用いた従来法での根管洗浄と比較して有意に良好な水酸化カルシウム材除去効率が示された。接着性根管充填材応用における根管洗浄においては、エアスケーラーおよび超音波スケーラーを用いた根管洗浄が必要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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