2010 Fiscal Year Annual Research Report
根尖性歯周炎等の口腔内感染巣が易感染性患者の好中球減少性発熱に及ぼす影響
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22791836
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
曽我 賢彦 岡山大学, 岡山大学病院, 助教 (70509489)
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Keywords | 根尖性歯周炎 / 血液疾患 / 好中球減少性発熱 |
Research Abstract |
造血器腫瘍を中心とした血液疾患患者を対象として,根尖性歯周炎等の口腔感染除去および管理を行った。血液内科と連携を密に取り,全身状態に注意して,行なえる時期に可能な範囲での効率的な治療を行った。 根管内細菌などが保有する抗菌薬耐性遺伝子の保有状況を調べる準備が整いつつある。化学療法時あるいは造血幹細胞移植期の抗菌剤の使用状況と白血球減少時の発熱(好中球減少性発熱)の発生を調べ,その日数等のデータの蓄積が進んでいる。 これとともに,歯科のみならず,国内外の医科あるいは口腔ケアすなわち口腔感染管理をテーマとする看護の学会にも積極的に参加し,資料および情報収集を行った。 根管内細菌のみならず,口腔粘膜上細菌叢についても調査を行った。造血幹細胞移植期には放射線治療や大量化学療法で口腔粘膜炎・潰瘍が頻発し,口腔粘膜は感染経路になり得る。この感染経路で重要視すべき細菌を明らかにした。特筆すべきは,造血幹細胞移植期にはstreptococciなどの口腔内常在菌の保有者は減少し,coagulase-negative staphylococciの保有者が極めて増加することがわかった。coagulase-negative staphylococci菌血症あるいは敗血症はカテーテル感染等が疑われることが多いが,口腔粘膜炎・潰瘍からの感染も疑うべきであることを示した。 本研究内容は国際学会,国内の医科系および歯科系の主要学会で報告・発表した。また,論文は国際誌に受理され,掲載された。
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Research Products
(12 results)