2013 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー照射した齲蝕病変―μCT法による再石灰化現象の4次元観察
Project/Area Number |
22791847
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
柬理 頼亮 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (40366761)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | レーザー照射 / 歯冠修復学 / 初期齲蝕 / 口腔病理学 / 再石灰化 |
Research Abstract |
本研究は、初期齲蝕にみられる表層下脱灰を有するヒト抜去歯から歯質ブロックを作成し、齲蝕領域にフッ化ナトリウム塗布と炭酸ガスレーザー照射を併用し、マイクロフォーカスエックス線法(μCT)にて再石灰化反応の変化を経時的に追跡した。平成21年から平成24年に至るまで、多くの初期齲蝕を有する歯牙に対してレーザー照射実験を行ってきた。すべての実験症例で得られた結果は、実体所見では、あたかも歯質の回復を予期させる正常なエナメル質特有の色調に変化をしたにもかかわらず、μCT写真による画像結果では、再石灰化の兆候が見られず、レーザーの効能や実験手技、実験計画に加えて臨床応用への正当性を疑うこともあった。しかし、平成25年度の実験を行うに当たり、各試料が有する条件を再検討した。方法として、対象となる要観察歯(CO)の中でもごく初期の齲蝕からエナメル質齲蝕(C1)に限りなく近い状態の歯牙に表層下脱灰の程度を分類し、各試料に同条件でフッ化ナトリウムの塗布とレーザー照射を再度行った。その結果、実体像による半透明状の白斑を有する試料に経時的に再石灰化の傾向がみられた。これらの結果は、従来のグラフによる経日的な数値の比較による解釈に加えて、齲蝕部分の石灰化度の違いを色調の濃淡データとして読み込ませたCT像を積層した立体構築像を掲示することで、レーザー照射による齲蝕領域の石灰化の増量の程度が明瞭になり、従来の対照実験の報告結果と比べて、一般大衆にもご理解が得られやすいものとなった。平成26年度からは今までの手法を軸にYAGレーザー照射による初期齲蝕の変化と東京医科歯科大学先端材料評価学分野宇尾基弘教授の御厚意により、レーザー照射された齲蝕領域の成分分析を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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