2010 Fiscal Year Annual Research Report
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22791866
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
福井 雄二 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (80549931)
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Keywords | 支台築造 / 根管壁象牙質 / 歯根破折 / 歯科補綴 / 漏斗状根管 / グラスファイバーポスト / メタルコア / 破壊強度 |
Research Abstract |
構造的に脆弱になった歯根にグラスファイバーポストを適用した場合、歯根破折を生じることがある。そのため残存歯質が薄くなった歯根に対して一般に認知されている手法通りの支台築造を行うことには疑問が残る。 そのため本年度はまず単独支台歯への支台築造に着目し、歯根破折を起こしにくい、すなわち機能時に歯根象牙質に大きた応力集中を生じにくい築造用材料について考察することとし、研究指導をした大学院生が以下の学会発表を行った。(N.KUMAGAE et al. Influence of flexural modulus of posts on composite resin cores:The 58th Annual Meeting of Japanese Association for Dental Research, Fukuoka, Japan, 2010.) この研究では、歯根象牙質よりも弾性係数の低い試作ポストを用いた際の築造体の破壊強度を、従来のグラスファイバーポストを用いた場合の破壊強度と比較し、有意な差がたかったことを報告している。 また、学会発表の共同演者として、グラスファイバーポストの物性変化を検討した。(W.KOMADA et al. Influence of water immersion on mechanical properties of fiber posts:88th General Session and Exhibition of the IADR, Barcelona, Spain, 2010.) これらの知見は、単冠修復よりも大きな応力がかかるブリッジの支台歯にとっても重要なである。根管壁の薄くなった歯をブリッジの支台歯とするのは不安の残る処置であるが、最適な方法を模索することで、より予見性の高い歯科治療を提案できれば、医療者、患者双方にとって有益であると考えられる。
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Research Products
(2 results)