2012 Fiscal Year Annual Research Report
補綴領域における歯科心身症の診断・治療に関する研究
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22791869
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 佑介 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10451957)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 歯科補綴学 / 歯科心身症 / 咬合異常感 |
Research Abstract |
本学義歯外来を受診した患者のうち、歯科医学的に症状に相応する異常が認められず歯科心身症が疑われる患者および、本学歯科心身外来に、舌痛症、咬合異常感、義歯不耐症など補綴治療に関連する愁訴で紹介受診した患者とした。新患だけでなく、外来で補綴処置がスムーズに進行せず、通常歯科医の常識から考えて明らかに治療が長引いている患者も被験者として研究に組み込んだ。対象患者について、紹介病名や訴えの内容にかかわらず、同一のプロトコールに従って検査を行った。主訴、現病歴、治療歴、全身既往の聴取、歯牙残存状況、咬合支持域、補綴物の適合、咬合接触状況、粘膜の性状、顎関節症状の有無、咀嚼筋群の診査ならびに口腔内写真、パノラマレントゲン写真の撮影を行った。口腔内状況に相応しない訴えの内容は多岐にわたり病態の多様性が示唆された。特に痛みに関する症状よりも咬合の異常感覚についての症状が難治化する傾向にあった。長期間の咬合調整や補綴物の再製作がかえって症状を遷延させていると思われる症例もあった。これらの症例を報告するとともに、歯科心身医学会において、補綴領域の歯科心身症について「咬合違和感の実態に迫る」と題されたシンポジウムで講演を行った。ディスカッションでは、安易な咬合調整などの補綴処置を避けることや、逆に歯科心身症と決めつけて補綴物の質の評価を怠ることの危険性などについての意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)