2010 Fiscal Year Annual Research Report
エピジェネティクス制御を用いた細胞工学的手法による新規骨造成法の開発
Project/Area Number |
22791873
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
秋葉 陽介 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70547512)
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Keywords | 再生医学 / 歯学 / 細胞・組織 / 発生・分化 / 生体材料 |
Research Abstract |
本研究は細胞工学的手法を用いた治療技術の確立を目的としており、この細胞処理および処理細胞の解析が重要となる。本年度はラット骨髄より未分化間葉細胞を採取、培養そのほかラット骨膜、ヒト及びラット歯根膜、歯髄、歯根端部未分化細胞を採取培養しヒストン脱アセチル化阻害剤(HDACI)処理系と非処理系について、HDACIに対する反応性、分化誘導に対する反応性について検討し、さらにヒト間葉系幹細胞、ヒト歯根膜細胞、ヒト骨膜細胞、ヒト骨芽細胞、ヒト歯根端乳頭細胞についても検討中である。ヒストン脱アセチル化阻害剤(HDACI)として使用しているTrichostatine A, Valproic acid, Sodium Butyrateはそれぞれ至適濃度が異なり、過剰な投与は細胞毒性を示すことが判明し、細胞別に反応性も異なっている。HDACIにより骨形成性細胞のALP活性は上昇することが判明したが、HDACIの種類による作用期間や作用濃度によりALP活性の上昇と組織中蛋白量の減少が観察され、HDACIによって細胞単位でのALP活性が上昇しているのか、細胞集団中のALP賛成細胞数が上昇しているのかについては今後解明していく必要がある。現在、遺伝子発現の変化や実験動物への投与実験を行っている。
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Research Products
(2 results)