2012 Fiscal Year Annual Research Report
加齢による舌・咀嚼筋委縮のオートファジー、ユビキチン・プロテアソーム系の機能解析
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22791912
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
飯田 良平 鶴見大学, 歯学部, 助教 (70339810)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 老化 / 口腔周囲筋 / ミオシン重鎖 |
Research Abstract |
本年度は自然老化ラットを用いて舌、咬筋の萎縮のメカニズム、および萎縮のメカニズムにおけるオートファジー系、ユビキチン・プロテアソーム系の機能を明らかにするために以下の実験を行う予定であったが、実際にはミオシン重鎖を骨格筋の性質のマーカーとして用いて、老化による骨格筋の特性変化について調べた。 6、12、24ヶ月齢の野生型マウスを安楽死させ咬筋、オトガイ舌筋、オトガイ舌骨筋を摘出しRNA、蛋白質を分離した。老化に伴う筋特性変化を明らかにするためにSDS-PAGE、Real-time PCR法を用いて、これらの筋におけるミオシン重鎖のタイプI、IIa、IIb、IId/xの発現を解析した。 咬筋においては、蛋白質、mRNAともにタイプIIb、IId/xの発現が観察されたが、老化に関連する発現量の統計学的に有意な変化は認められなかった。オトガイ舌筋においては蛋白質、mRNAともにタイプIIa、IIb、IId/xの発現が観察された。蛋白質、mRNAともにIIbの発現量が老化に伴って減少していることが観察された。IIb、IId/xの発現量には老化に関連する大きな変化は観察されなかった。オトガイ舌骨筋においては蛋白質、mRNAともにタイプIIa、IIb、IId/xの発現が観察されたが、老化に関連する発現量の統計学的に有意な変化は認められなかった。 以上の結果から、咬筋、オトガイ舌筋、オトガイ舌骨筋などの口腔周囲筋においては老化に関連する筋の特性変化は小さいことが示唆された。また、老化の影響は口腔周囲筋の間でも差があることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] IGF and myostatin pathways are respectively induced during the earlier and the later stages of skeletal muscle hypertrophy induced by clenbuterol, a b2-adrenergic agonist2012
Author(s)
ABO, T., IIDA, R., KANEKO, S., SUGA, T., YAMADA, H., HAMADA, Y. and YAMANE, A.
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Journal Title
Cell Biochem. Func.
Volume: 30
Pages: 671-676
DOI
Peer Reviewed