2013 Fiscal Year Annual Research Report
難治性口内炎に対するメラトニンを用いた戦略的治療法の開発
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22791984
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
工藤 景子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (70380029)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | メラトニン / 口内炎 / 口腔がん |
Research Abstract |
前年度までの研究において、ゴールデンシリアンハムスター(6~7週齢、雄性)を用いて、(1)5-FUを投与して薬剤性に口内炎を作製したモデル、(2)エックス線を照射して放射線性に口内炎を作製したモデルの2種類の口内炎病態モデルを作製していた。 本年度は、それらの病態モデルに対するメラトニンの影響について検討を行った。まず、局所投与として各種濃度のメラトニン(0、0.1、1、10μg)を混入したワセリンを口内炎部分に塗布した(3日目以降治癒するまで毎日)。口内炎の治癒状況については、①サイズ測定(毎日)、②肉眼所見におけるスコアリング(毎日)、組織所見におけるスコアリング(3日毎)、④MPO活性測定(3日毎)の4項目を行った。1μg以上のメラトニン投与群では、投与開始約1週間で肉眼的にも治癒したが、非投与群では治癒に平均約2週間を要した。MPO活性については、有意差は認めなかったが、メラトニンの濃度依存的に投与により早期より活性の低下傾向が認められた。全身投与としては、口内炎ハムスターに対して生理食塩液にて希釈したメラトニン(0、0.1、1、10 mg/kg)を腹腔内投与した(3日目以降治癒するまで毎日)。検討項目は、上記4項目にて行った。非投与群では、治癒に平均約2週間を要したが、0.1mg/kg以上投与群では、有意差は認めなかったが、治癒期間が濃度依存的に短縮される傾向が認められた。 さらに、予防薬としてのメラトニンの効果を検討するために、口内炎作製0日目より病態ハムスターに対して生理食塩液にて希釈したメラトニン(0、0.1、1、10 mg/kg)を腹腔内投与した。これに関しては、メラトニンの投与の有無に関わらず、口内炎が形成され、明らかな予防効果としては認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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