2012 Fiscal Year Annual Research Report
スフィンゴシン1リン酸はビスホスホネートの骨形成抑制を制御できるか
Project/Area Number |
22792009
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安部 貴大 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20383250)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | S1P / 間葉系幹細胞 / 骨芽細胞 |
Research Abstract |
当初の目標としては間葉系幹細胞から骨芽細胞が分化し骨形成を行う過程におけるS1Pのシグナル伝達経路を解明することであった。まずはS1P受容体(既知の5種類)について間葉系幹細胞の発現を明らかにするために、各種受容体の発現検討をRT-PCR法を用いて行い、マウス、ラット、ヒト由来の細胞株を用いて発現様式をキャラクタライズした。また、各種受容体の抗体を入手し、タンパクレベルでの発現検討を現在進めている。一方で、S1P受容体のシグナル伝達経路を明らかにするため、まずはS1P添加による細胞増殖能の検討を行った。検討項目に上げていた間葉系幹細胞と骨芽細胞では異なる増殖活性を示した。そしてS1Pシグナルを網羅的に探索するためにマイクロアレイ解析を行い、本研究で注目している間葉系幹細胞のS1Pに対する反応様式を探索した。現在、解析を進めており、今後主に転写因子に着目してシグナル伝達の解析を進めていく予定である。S1Pが間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化への影響については、分化マーカーの発現や石灰化能を指標とした骨分化能の検討を行ったところ、その作用はむしろ増殖や遊走能に優位であった。S1Pによる間葉系幹細胞のchemokinesisについては、現在進行中であるが、増殖、分化、生存、遊走能のアレイ解析の結果と照合しながらさらなる条件を重ねて検討していく予定である。また、BP投与下での影響についても卵巣摘出モデルを用いて検討するため、準備を進めている。この動物実験ではBRONJのリスク因子であるコルチコステロイドやLPSをBPと併用することで生じる骨形成抑制をS1Pが回復するかを解明する目的で、骨形態計測、RANKL/OPG血清濃度測定などの項目を今後検討していく予定であり、進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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