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2010 Fiscal Year Annual Research Report

不正咬合が誘発する情動変化とストレス関連物質ー海馬機能と脳腸相関からー

Research Project

Project/Area Number 22792031
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

菅原 由紀  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (50360920)

Keywords不正咬合 / BALB/c-bm/bm / マイクロCT / Functional MRI
Research Abstract

BALB/c-bm/bmマウスは、先天的に短肢症を生じるマウスであるが、このマウスのうち、約10%のものが水平(左右)的交叉咬合あるいは、反対咬合を自然発症する。このマウスをモデル動物として用い、不正咬合とストレス関連物質との関係を調べることが本年度の目標であったが、今年度、当教室で系統維持してきたBALB/c-bm/bmマウスが原因不明で繁殖しなくなり、新たなサンプルが十分数得られなかった。このような予期せぬ事態が生じた為、すでに手持ちのサンプルを用いて、まず、次年度以降行う予定であった不正咬合の全身への影響について先に検索することとし、手始めに頭蓋顎顔面の骨形成への影響を検索した。一つ目は、マイクロCTによる頭蓋骨の3次元形態の詳細な解析で、不正咬合が頭蓋骨形成へ影響が及ぶ部位と様相を3次元的に検討した。その結果、BALB/c-bm/bmマウスにおいても交叉咬合を呈する群の方が鼻部での前後系が正常咬合群よりも短く、主に偏位と変形が認められるのが頭蓋前方部と上顎骨で認められた。後方部おいては、長さと幅が共にBALB/c系マウスより有意に小さいものの、BALB/c-bm/bmマウスの不正咬合と正常咬合間では差がないという傾向が認められた。次にBALB/c-bm/bmマウスの頭蓋顎顔面の前方領域での発育について矢状切片を作成し、H-E染色を行い、鼻中隔軟骨と篩骨および蝶形骨との境界部を主に観察した。その結果、BALB/c系マウスと比べ、全週齢を通して篩骨との境界部中央で増殖軟骨細胞層の面積が優位に小さく、篩骨および蝶形骨との境界部では成長軟骨に特有の構造がほとんど認められなかった。さらに、Functional MRIを用いて中心咬合位と交叉咬合誘導時の脳活性を検索することとした。被験者は成人ボランティアとし、現在実験条件を検討しながら予備実験を行っている最中であり、次年度より本格的に開始する予定である。

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Published: 2012-07-19  

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