2012 Fiscal Year Annual Research Report
DNAチップを用いたヒト歯周組織から誘導される歯根吸収遺伝子の網羅的解析と同定
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22792065
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
岡山 三紀 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (30382500)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ヒト歯根膜 / メカニカルストレス / LPA受容体 / DNAマクロアレイ |
Research Abstract |
ヒト抜去歯より歯根膜組織を採取し、単離・培養後hPDL cellsに超低速遠心機にてメカニカルストレスである重力負荷を加えた。LPA受容体群や合成に関わる酵素遺伝子分群の発現をRT-PCR法により解析した。また、hPDL cellsへのLPA添加および重力負荷し、誘導される遺伝子群をDNAマイクロアレイおよびRT-PCR解析により比較検討を行った。結果、培養hPDL cellsにおいて、LPA1およびLPA6の強い発現が認められた。LPA合成酵素ではLyso-PLDの発現がみられたがPA-PLA1a(LIPH)の発現は認められなかった。LPA添加およびメカニカルストレスによって、NR4A3(核受容体)とRGS2(G蛋白質シグナル)などの強い発現上昇がみられた。hPDL cellsにおいて、LPA受容体および合成酵素が強く発現しており、LPA刺激やメカニカルストレスに対して遺伝子発現などの応答もあることから、圧迫側歯根膜に関連する遺伝子発現を制御していると考えられた。したがって、LPAシグナルは圧迫側歯周組織の改造をコントロールする役割を果たしていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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