2011 Fiscal Year Annual Research Report
骨形成因子徐放性を有する矯正用セラミックスミニスクリューインプラントの開発
Project/Area Number |
22792075
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
川口 美須津 愛知学院大学, 歯学部, 助教 (40532643)
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Keywords | 歯学 / 歯科矯正学 / 矯正用インプラントアンカー |
Research Abstract |
絶対的な固定源として骨に固定源を求めるスケルタルアンカレッジの植立の成功率を高めるため、ミニスクリューを開発する上で材質について検討した。 本年度までに、強固な固定源を発揮するセラミックスの選定と形状の形成を行うため、16週齢のウサギ20羽を用い、大腿部にジルコニア単体、コントロールとしてチタンバナジウム合金棒、純チタン棒を植立した。本年度の報告として、植立1週間・3週間・6週間後にウサギ大腿骨を回収し、評価試験を行った。 評価試験としては、スケルタルアンカレッジ周囲に骨が形成されているかを評価するために回収した大腿骨の軟X線撮影を行った。また、軟X線撮影を行った後、インプラント体と大腿骨との結合強さを測定するために、万能試験機を用いて引き抜き試験を行った。現在、その結果を集計中である。今後、組織学的検索を行うためにホルマリン溶液に浸漬固定し、非脱灰研磨切片を作製後、ヘマトキシリンエオジン染色を行う予定である。その後、結果についてまとめ、学会発表・論文作成を行う予定である。 また、将来ヒト口腔内で用いることを想定し、患者の立場に立った矯正用インプラントアンカーの植立部位や種類について検討するアンケート調査を行った。現在用いられているプレートタイプ、頬側スクリュータイプ、口蓋側スクリュータイプといった部位や種類の違いによって、痛みや違和感などが植立2週間後までどのように変化していったのかについて、アンケート調査を行った。その調査結果を集計し、現在論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度までに行っていたウサギへの植立実験が順調に終了し、インプラント体を植立したウサギ大腿骨の回収が行うことができた。また、植立したインプラント体の評価方法についても、順調に評価を行うことができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方法としては、本年度までに行った結果を集計し、また、来年度に行う予定の評価方法については評価を行うことである。その後、組織学的検索については病理組織学的検討を行い、それらをまとめ学会発表を行うこと、また論文作成を行う予定である。
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