2012 Fiscal Year Annual Research Report
骨形成因子徐放性を有する矯正用セラミックスミニスクリューインプラントの開発
Project/Area Number |
22792075
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
川口 美須津 愛知学院大学, 歯学部, 助教 (40532643)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 歯学 / 歯科矯正学 / 矯正用インプラントアンカー |
Research Abstract |
本年度はミニスクリューの構造を検討し、破折強度に強く、小さくても強固な固定力を発揮するセラミックスの作製を行うために、セラミックスと骨との結合の評価を行った。 本年度の実験として、ウサギ大腿骨にセラミックス単体とコントロールとしてチタンバナジウム合金棒、チタン棒をそれぞれ植立を行った。植立を行った後、植立直後、1週間後、3週間後、6週間後に試料を採取した。採取後、インプラント体周囲の肉眼所見を観察した。その結果、植立3週後、6週後では3種類すべてにインプラント体周囲に新生骨様の硬組織の形成が認められた。また、植立期間の経過に伴い,新生骨様の硬組織の増加傾向を示した。その後採取した試料の軟組織をできるだけ除去し、軟X線写真撮影を行った。その結果、植立1週後では、インプラント体周囲に新生骨の増生は認められなかったが、3週後では、インプラント体を取り巻くように薄い新生骨の増生を認めるようになった。6週後では、3週後と同様な薄い新生骨と同時に厚さを増した新生骨も認められた。ただし、各材料間における経時的な違いは認められなかった。軟X線写真撮影後、万能試験機を用いてウサギ大腿骨とインプラント体との引っ張り強さを測定した。その結果、3種類のインプラント体において、引張り強さは植立期間の経過に伴い、増加が認められた。ジルコニアと純チタンにおいては植立1週後と比較して、3週後は有意に大きい値を示した。植立6週後においては3種類とも約10.0kgf以上の引張り強さが認められた。この結果、セラミックス製ミニスクリューインプラントは矯正用アンカースクリューとして極めて有効な材料であると示唆された。 今後、この結果をまとめ、学会発表、論文発表を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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