2012 Fiscal Year Annual Research Report
水平性骨欠損部の歯周組織再生量の増大を目的とした成長因子複合移植法の検討
Project/Area Number |
22792078
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
齋藤 恵美子 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80374528)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | BMP / bFGF-2 / 水平性骨欠損 / 多層移植法 / 二層移植法 / 歯周組織再生 |
Research Abstract |
水平性骨欠損は、歯周病の病態では臨床的に最も多くみられるが、いまだ有効な再生治療法がない。本研究課題では、歯周組織の治癒に関わる成長因子に着目して我々が開発している多層移植法をもちいて、再生量の比較検討を行っている。本年度の研究目的は、昨年度に引き続き水平性骨欠損にbone morphogenetic protein (BMP)とbasic fibroblast growth factor(bFGF)を移植した場合の治癒反応を検討することである。ビーグル犬の前歯部に4mmの水平性欠損モデルを作製した後、以下の群を設定して移植を行った。①根面に2µlbFGF-2/コラーゲンを移植した後、その外側に4μlrhBMP-2/コラーゲンを移植(N=10)②2μllbFGF-2と4μlrhBMP-2混合をコラーゲンに配合して移植(N=10)③2μlbFGF-2/コラーゲンを移植(N=10)④4μlrhBMP-2/コラーゲンを移植(N=10)⑤対照(コラーゲンのみ移植)(N=10) 観察期間を8週として病理組織学的評価を行った結果、bFGF-2とrhBMP-2を2層に分けた移植法は、新生骨の増加とセメント質の形成が認められ、骨性癒着は認められなかった。それに対してrhBMP-2群およびrhBMP2とbFGF-2の混和群は、新生骨は認められるものの、セメント質の形成は認められず、局所的に根吸収や骨性癒着が認められた。以上の結果から、①bFGF-2とrhBMP-2の歯周組織再生への影響は、移植法によって異なる。②bFGF-2とrhBMP-2を2層で移植することによって、歯根膜と歯槽骨が再生する可能性が示唆された。今後さらに研究を進めることによって歯周組織再生療法の適応症の拡大に応用できる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)