2010 Fiscal Year Annual Research Report
上皮細胞が産生するIgG能動輸送タンパク質FcRnの機能解析と歯周炎治療への応用
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22792085
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
應原 一久 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (80550425)
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Keywords | 歯肉上皮細胞 / 歯周炎 / 抗体 / 能動輸送 |
Research Abstract |
本研究では、歯肉上皮細胞機能制御による歯周病治療法および予防法の開発を目指している。 neonatal FC receptor(FcRn)は抗体(IgG)やFc receptor領域を有するタンパク質を能動輸送する。この歯肉上皮細胞が発現するFcRnによって、抗炎症作用や骨吸収抑制作用を有する抗体やタンパク質を口腔内から歯周組織内への輸送させるドラッグデリバリーシステムを構築し、歯周病治療の開発を目指す。 本年度は、以下の知見を得た。 1.FcRnは、IgGまたはIgGのFc領域を有するタンパク質を能動的に輸送することが明らかとされており、ヒト由来正常歯肉上皮細胞をTranswell^<[○!R]>upper wellで培養し、タンパク質がFcRnを介してlower wellに経時的に輸送されることELISAで確認した。供試タンパク質は、破骨細胞活性化因子RANKLの阻害因子である、OPG-Fcを用いた。 2.in vitroの結果から、実際に口腔内でFcRnによってIgGまたはIgGのFc領域を有するタンパク質が歯肉溝から歯周組織に輸送されるのかRatの歯周炎モデルを用いて検討したところ、OPG-Fcが炎症組織で有為に歯周組織に局在していることが確認された。 次年度ではさらに効果的な投与方法について検討する。
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Research Products
(4 results)