2012 Fiscal Year Annual Research Report
薬物によりポケットリダクションを図る新たな歯周薬物療法への展開
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22792101
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
長野 孝俊 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10386914)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ヒト歯肉線維芽細胞 / ヒト歯根膜細胞 / アジスロマイシン / IL-6 / IL-8 / NF-κB |
Research Abstract |
マクロライド系抗菌薬の一種であるアジスロマイシン(AZM)を併用して全顎のスケーリング・ルートプレーニング(SRP)を行う歯周薬物療法を施術することにより、早期に患者の歯肉の炎症や腫脹が改善され、歯周ポケットが減少するという報告が散見されるが、その治癒メカニズムの詳細は明らかとなってはいない。そのため、AZMの歯周組織への影響を分子生物学的手法で検索した。 ヒト歯肉線維芽細胞においてAZMを作用させると、濃度依存的に炎症性サイトカインの一種であるIL-6とIL-8の遺伝子発現が増強することが、初年度の研究で明らかとなった。昨年度は試料としてヒト歯根膜細胞を用いて、ヒト歯根膜細胞に対するAZMの反応性について検索を行い、ヒト歯肉線維芽細胞におけるAZMの影響と比較した。その結果、炎症性サイトカインのAZMによる増強反応は、歯肉線維芽細胞に対して特異的であることが判明した。 今年度は昨年度に引き続き、ヒト歯肉線維芽細胞におけるAZMの炎症性サイトカインの亢進が、細胞内シグナル伝達経路の中でも、どの経路を介した反応なのかを検討するため、ウエスタンブロット法を用いてタンパクレベルでの解析を行った。その結果、p38MAPKやJNKのリン酸化は関連性がなく、NF-κBのシグナルを介する反応であることが確認された。また、ペニシリン系抗菌薬とテトラサイクリン系抗菌薬を用いてバイオアッセイを行ったところ、AZMで生じるような炎症性サイトカインの亢進は生じなかった。 以上のことから、ヒト歯周組織に対するAZMの作用の概要が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)