2013 Fiscal Year Annual Research Report
自発性異常味覚の評価法としての主観的および客観的指標の臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
22792111
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
船山 さおり 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (30422611)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 自発性異常味覚 / 心理テスト / 苦味 |
Research Abstract |
自発性異常味覚の診断基準作成を目指し、その診断に用いることができる指標として、リポプロテイン溶液を用いた含嗽テスト、GHQ30、クロモグラニンAの確定診断における有用性を検証する目的で本研究を行った。 初年度は、含嗽テストに用いるリポプロテイン溶液の調整を行い、苦味に対する有効性を確認した。次年度は味覚異常を自覚しない健常者を対象にコントロールデータの収集を行った。本年は、新潟大学医歯学総合病院味覚外来受診患者に対して同様の検査を行い、患者の結果を初年度に得られた健常者の結果と比較した。 自発性異常味覚患者のうち、苦味に対して含嗽テストが有効であった者、無効であった者、ともに認められた。含嗽テストが有効であった者では、心理テストの値は低値であり、クロモグラニンAの値も低値であった。このことより、苦味は心理的要因から生じているものではなく、口の中に実際に苦味が存在するということが示唆された。 自発性異常味覚患者のうち、多くを占めるものと考えられる心因性の者では含嗽テストにて、苦味が消失せず、自己記入式評価法(GHQ、SDS)では臨界点以上の得点であること。また、健常者と比較してChromogranin Aの値は高値となり、さらにGHQ、SDSの得点との相関が得られることが予想された。しかしながら、対象患者のうち、含嗽テストで苦味が消失しなかった者が少数であり、上記を検証するまでに至らなかった。今回、外来の対象患者が少なく、その中でも同意が得られた者が限られたため、患者データは当初の予定に反して少数になってしまったが、今後、さらに研究を継続し、データ収集を続け、再度検討していきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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