2011 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病細菌の種々の口腔内定着経路を遮断する広範囲作用ペプチドの探索と応用
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22792115
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
岩崎 未央 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70570290)
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| Keywords | GAPDH / ペプチド / 歯周病細菌 / 感染 |
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| Research Abstract |
歯周病細菌Porphyromonas gingivalisが口腔内定着するためには、他の口腔細菌やヒト細胞、種々の宿主タンパク質などとの付着や結合が重要である。これまでに、P.gingivalis線毛は種々の口腔レンサ球菌の菌体表層に存在するglyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase(GAPDH)と特異的で高親和性の結合能を有し、Streptococcus oralis GAPDHにおけるP.gingivalis線毛結合領域のアミノ酸配列を基に作製したペプチドは口腔レンサ球菌とP.gingivalisとのバイオフィルム形成を阻害することを報告した。また、昨年度の研究で、ヒトGAPDHにおけるP.ginginvalis線毛結合領域を同定した結果、結合領域はS.oralis GAPDHにおけるP.gingivalis線毛結合領域とほぼ同じ領域に存在し、そのアミノ酸配列を基に作製したペプチドはP.gingivalisの正常ヒト歯周靭帯線維芽細胞への付着・侵入を阻害することを明らかにした。
このようにSoralisやヒト細胞GAPDHにおけるP.gingivalis線毛結合領域はほぼ同じ領域に存在することが明らかとなったため、他の細菌や宿主への結合にも同じ領域が関与している可能性が考えられた。そこで、本年度は、この領域のアミノ酸配列を基に作製したペプチドが、他の口腔細菌へのP.gingivalisの付着・結合に及ぼす影響を調べた結果、このペプチドは種々の口腔細菌とP.gingivalisとのバイオフィルムを阻害することが示された。以上の結果より、本研究で同定したペプチドはP.gingivalisに対する有力な口腔内定着阻害素材として応用できる可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)
