2010 Fiscal Year Annual Research Report
経皮的電気刺激による歯科治療時のリラクセーションの臨床応用への新アプローチ
Project/Area Number |
22792128
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
青柳 暁子 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (10468770)
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Keywords | 歯科ストレス / リラクセーション / 心臓自律神経活動 |
Research Abstract |
本年度は被験者への手掌部経皮的電気刺激装置の効果を検討する上で、主に基礎的データ収集と課題作製を行った。 1.心臓自律神経活動記録における電極貼り付け位置の検討 一般的に心電図モニターを用いて心臓活動を記録する際には電極の貼り付け位置にCM5誘導を用いる事が多い、しかしこの誘導法では電極貼り付け時に脱衣の必要があり、課題実施前に被験者に余計な緊張を与えることになり好ましくない。そこで、脱衣の必要のないSISr誘導とCM5誘導の比較を5分間の安静座位にて行った。(n=5) 心拍数(HR)、副交感神経の指標であるHF、交感神経の指標であるLF/HFにおいてSISr誘導とCM5誘導の間に有意差は認められず(Pairedt-test、P=0.53,P=0.48,P=0.18)、両者の間には高い相関が認められた(Pearson correlation coefficients, r=0.99, r=0.96, r=0.99 P<0.01)。よって本研究ではSISr誘導を用いることとした。 2.視覚的情動刺激の選択とプレゼンテーションの作製 視覚的情動刺激として、情動評価尺度が付与されている国際情動画像システム(International Affective Picture System)の中から選択した。選択の基準として、評価尺度の1つであるValenceが低値を示し、過去の研究において使用されている画像を選択した。また同一被験者に対し、日にちを変えて課題を2回実施するため、画像の異なる2種類のプレゼンテーションをパワーポイントにて作製し、画像呈示時間や呈示方法は先行研究に準じた。作製した2種類の課題に使用した画像は各評価尺度が同等となるようにした。 現在は被験者を対象に研究課題を実施し、データ採取中である。
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