2012 Fiscal Year Annual Research Report
経皮的電気刺激による歯科治療時のリラクセーションの臨床応用への新アプローチ
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22792128
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
中 暁子(青柳暁子) 日本歯科大学, 生命歯学部, 非常勤講師 (10468770)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 歯科ストレス |
Research Abstract |
本年度は、状態・特性不安傾向とその他のストレス評価指標との関連について解析を進める一方で、歯科治療時の小児患者の精神的ストレスと母親による影響を検討するために、小児と母親の歯科恐怖度、状態不安、精神的ストレス度を評価し、その関連性について調査した。東京都内の歯科医院に来院した健康な小児40名(男児20名、女児20名、平均年齢8.9歳)とその母親40名を対象とした。小児と母親の歯科恐怖度は、自己記入式質問表であるChildren’s Fear Survey Schedule (CFSS-DS) と Dental Fear Survey (DFS)を用いて評価した。歯科治療前後の状態不安は、State-Trait Anxiety Inventory for Children-State (STAIC-S)と State-Trait Anxiety Inventory-State (STAI-S)を用いて評価した。さらに精神的ストレス度を評価するために治療前と治療後の唾液を採取し、唾液αアミラーゼレベルを測定した。その結果、歯科治療前後の母親の状態不安と唾液αアミラーゼレベルは有意に減少したが、小児では有意な変化は認められなかった。小児と母親の治療前の状態不安には有意な相関が認められなかったものの、小児の歯科恐怖度と歯科治療前の母親の状態不安には有意な正の相関を認めた(r = 0.348, P = 0.028)。よって、小児の歯科治療前の状態不安に母親の状態不安は影響しないが、小児の歯科治療前の母親の状態不安と精神的ストレス度は治療後より有意に高く、それらには小児の歯科恐怖度が関連することが示唆された。これらの研究結果は、Journal of Dentistry for Childrenに投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)