2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22792160
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
真砂 涼子 群馬パース大学, 保健科学部, 教授 (30336531)
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Keywords | 看護学 / 浮腫の評価 / 徒手リンパマッサージ |
Research Abstract |
がんなどの慢性疾患患者で多いリンパ浮腫に対する治療法の一つに、徒手リンパドレナージ(MLD)ある。これは、看護師がマッサージを実施することが多い技術であるが、そのMLDの効果判定の多くは四肢の周囲径で行われ、皮下の循環系の指標などを用いたマッサージの直接の効果を検証できておらず、ケア効果の効果的な判定方法を確立するには至っていないことが課題と指摘されている。そこで、本研究では、MLDによる浮腫軽減効果の効果的な評価判定方法の確立を目指して、3つの非侵襲的な測定指標に注目し、測定内容及び結果の再現性、判定の簡便性を比較検討することを目的とした。 3カ年計画の中で、(1)従来の知見にて検討されている測定指標の特徴、(2)浮腫の評価における各測定指標の特徴、(3)MLD実施後の各測定指標の測定値の再現性や判定の簡便性を比較検討することを予定している。 本年度は、初年度から行っている「従来の知見にて検討されている測定指標の特徴」を明らかにするための実験器材の購入・調整、予備実験を主に施行した。 実験機材として、前年度購入した身体組成分析装置、およびレザードップラー血流計の調整を行った。また、リースを予定していた超音波画像診断装置は、機材選定の見直しを行い、業者を検討して購入を行った。現在予備実験にて、各測定指標の測定場所や測定時間など実験システムの構築を行っているところである。特に、超音波画像診断装置に関して浮腫の評価に適した画像感度の調整が必要であり、今後の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究の中断および実験機材(エコー)の導入方法の変更(リース予定から購入)に伴う機材導入の遅れによる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を進めるため、まずは予備実験による実験条件を含めた実験システムの構築を行うことが必要である。特に浮腫の状態を視覚化するために、超音波画像診断装置の画像感度の調整は必要であるため、評価に適した感度を決定できるよう、予備実験データを基に装置のメーカー技術者に調整予定としている。
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