2012 Fiscal Year Annual Research Report
療養者にとって快適な介護方法とその力学的解析手法の開発
Project/Area Number |
22792165
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
加悦 美恵 久留米大学, 医学部, 講師 (80330869)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 看護学 / 基礎看護学 / 看護技術 / 体位変換 / 手指圧力 / 動作解析 |
Research Abstract |
療養者にとって快適な介護方法を探るために、日常生活で頻繁に行われる援助である体位変換(寝返り)の援助に着目し、介護者の手のふれ方と動作の関連を解析した。対象である看護学生13名と看護教員7名の実験結果を解析した。手のふれ方は、圧力測定システムを、身体の動かし方は、3次元動作解析システムを用いた。被介護者役からは、体位変換の援助に対する安定感、快適感、安心感に関する主観的評価を得て、集計した。対象者はいずれも環指(薬指)、小指および手掌(てのひら)で被介護者の身体にふれ、体位変換していた。指のうち、圧力分布が高かったのは、指の付け根付近であった。手の広い面積を患者にあて体位変換していた。しかし、対象者の中には、指先が食い込むような指の先端付近に圧力が分布している者もいた。このような介護者の身体の動かし方には、肘、腰、膝の屈曲角度および足幅が関連しており、看護者の足幅が狭い方が指先部分の圧力が高く、安心や快適の度合いが低くなっていた。看護者が環指・小指に圧をかけて患者を包み込むようにふれたとき、看護者は腰部を屈曲させず、肘と膝を同時に屈曲させ、いわゆる重心を下げる動作で体位変換していた。これは、医療現場で推奨されているボディメカニクスの活用と一致していた。 以上より、手指圧力の数値化と3次元動作解析により、看護ケアや介護場面における快適な手のふれ方について、力学的視点で示唆を得ることができ、療養者にとって快適な介護方法を探る一助となった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)