2010 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚ひずみ測定法を用いた褥瘡患者への看護・介護技術の構築
Project/Area Number |
22792168
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
押本 由美 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 在宅医療・自立支援開発部, 研究員 (90574088)
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Keywords | 褥瘡 / 皮膚ひずみ測定法 / 看護援助技術 |
Research Abstract |
本研究では、皮膚に加わる外力により生じる皮膚ひずみを測定することで、皮膚に加わる外力を評価する方法を開発し、褥瘡患者への看護・介護技術を構築することを目的に今年度は以下の研究を実施した。1.皮膚ひずみを測定するためには皮膚に動ひずみセンサーを密着させても生体に侵襲がなく、皮膚が脆弱な褥瘡患者の褥瘡周囲部を測定しても医学的に安全な測定方法を褥瘡治療の専門医師の監修のもと開発した。この測定法は、褥瘡患者に提供されている看護援助技術を評価することを予定しており、経時的に測定することはもちろん、褥瘡患者のからだの動きならびに看護・介護を実施する援助者の動きを制限しない測定方法である。また、ヒト皮膚に材料特性上、類似した褥瘡モデルを作成して、皮膚ひずみ測定法の妥当性を検証し、皮膚ひずみが計測可能な方法であることを確認した。2.外力による褥瘡部の創の変形特性の把握をするために、褥瘡患者を被測定者として本研究で開発した皮膚ひずみ測定法を用いて、看護援助などで生じる皮膚ひずみの測定を実施している。また、皮膚ひずみの測定値から褥瘡部の創の変形を症例ごとに褥瘡モデルを併用することで創の変動を可視化して検討している。さらに、被測定者の皮膚の状態が看護援助技術や褥瘡治療内容により外力に対する皮膚のひずみが変化しやすい。このため、皮膚の状態変化を把握するために皮膚測定装置を併用しながら、皮膚ひずみ測定を実施し、皮膚の状態と皮膚ひずみの測定値との関連についても検討をしている。3.褥瘡患者・褥瘡ハイリスク患者への看護・介護技術の評価をするために、褥瘡患者に提供されている看護・介護援助技術を評価するための項目を選定した。今後は、皮膚ひずみ測定を実施しながら、褥瘡患者の看護・介護技術のデータベースを作成する予定である。
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