2010 Fiscal Year Annual Research Report
看護師に対するeラーニングを用いた糖尿病の運動指導実践能力教育プログラムの構築
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22792170
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
冨澤 登志子 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 講師 (70333705)
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Keywords | 糖尿病 / 運動指導 / 自己効力感 / 看護師 / 糖尿病療養指導士 / eラーニング |
Research Abstract |
目的:看護職を対象に、糖尿病の運動指導に必要な基礎的知識・アセスメント能力の習得および実際に運動を実践することによる指導力の習得を目的とした補完的教育システムの構築を目的として、まず基礎調査として、臨床現場にいる看護職の運動実施の実態と指導方法を学習するニーズ調査を行った。 方法:(1)対象全国の糖尿病専門医教育施設医療施設264施設に勤務する看護師3200名。糖尿病教育認定看護師、日本糖尿病療養指導士、県レベルの糖尿病療養指導士の資格を有する者と資格がないものが半数になるようにし、施設規模に応じて配布数を設定し送付した。施設規模に応じて調査票を配布した。第一調査で120施設1610名分配布し、自己効力感尺度の項目をピックアップした。第2調査で運動指導の自己効力感尺度と運動指導実施度を用いた。 結果及び考察:第1調査の結果は有効回答数(率)398(24.7%)であった。自己効力感尺度は、「リスク予防および基本的運動指導に関する自信」と「個別性を重視した運動指導に関する自信」の2因子が抽出された。第2調査は有効回答数(率)458(30.7%)であった。運動指導実施度は、合併症予防や低血糖予防、運動実施の時間帯などの指導はほとんど実施されていたが、個別性に応じた運動や運動強度、脈拍などを利用した運動のコントロール法などは、実施度がかなり低かった。運動の自信が高いほど、何れの実施度も高かった。
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