2012 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺全摘除術後患者のためのセクシャリティ尺度の開発
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22792172
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
堀越 政孝 群馬大学, 保健学研究科, 助教 (80451722)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | がん看護 |
Research Abstract |
前立腺全摘除術後患者におけるセクシュアリティー尺度の開発のために、がん患者のセクシュアリティーの全体像を把握する必要があった。そこで、まずは機能障害を持つがん患者に関する研究を概観する必要があると考えた.前段階として直腸がん患者の機能障害に関する国内外における研究の動向と課題を検討し,その結果を踏まえ,下部直腸がんISR術後男性患者が,抱えている問題に対して如何なる反応をしているのかを明らかにした. 【方法】対象:ISR術後1年経過した男性5名.方法:半構成的面接を行い,面接時点で抱えている生活上の問題と,その問題に対する思いや行動について,自由に語ってもらった.面接内容から逐語録を作成し,質的帰納的に分析した.倫理的配慮:研究者所属機関の倫理委員会の承認と共に実施施設長の許可を得た. 【結果】平均年齢61.2±10.2歳,術後から面接までの期間:平均17.2±3.9ヶ月.得られた55記録単位を分析データとした.ISR男性患者が抱える問題への認知と行動は,3カテゴリー「機能障害を悪しく思う」(記録単位数38:69.1%)「状態改善のために対処行動を起こす」(10:18.2%)「現状を認知する」(7:12.7%)が抽出され, サブカテゴリーは9個,コード35個であった. 【考察】ISR術後男性患者は,直腸がん術後3大機能障害に悩まされて生活していた.しかし,機能障害により起こる様々な問題を否定的に捉える一方で,改善を試みている者もいた.よって,患者は機能障害を問題として捉えることができているため,対処行動を起こす環境を整えることで,ADL向上を図れる可能性があることが示唆された.今後は,排便排尿コントロールや生活上の工夫等,周術期から退院後を見越した継続的な介入を検討していく必要がある.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)