Research Abstract |
本調査は在宅酸素療法患者の食事摂取状態・活動量と呼吸状態の関係を明らかにし,その結果から,患者が食事・活動の状態を改善しながら,安楽な呼吸状態を維持・改善するための看護師による生活指導を検討することを目的としている。 本年度は調査内容と方法,調査手順の見直しを行った。調査内容は,食事摂取状態を1日分のエネルギー摂取量やタンパク質(P),脂質(F),炭水化物(C)の摂取量,PFCバランスとし,活動量を1日分の生活活動強度や総エネルギー消費量(Kcal),呼吸状態を息切れと経皮的動脈血酸素飽和度,栄養状態(血清タンパク濃度,血漿アミノ酸濃度など)とした。属性として%標準体重,除脂肪体重なども測定する。調査方法と手順は,対象者の外来時,施設より調査対象の紹介後,対象者へ調査内容を説明し,同意を得る。食事の食品と摂取量,生活活動強度毎の時間,息切れと経皮的動脈血酸素飽和度などの調査用紙を3日間分手渡し,記入方法を説明する。その際,不明な点を確認し追加説明を行う。その後,内臓脂肪チェック付き体脂肪計メタボスキャンTF-205を用いて体重・除脂肪体重の測定と採血を行い,次回の外来時に調査用紙を回収することとした。 本年度は本調査を実施する予定であったが,以上のような調査内容や調査用紙の見直し,調査施設の選定と承諾などに時間を費やし,山梨大学医学部の倫理委員会への書類を提出する準備を整えている段階である。倫理委員会の承諾が得られれば,本調査を実施する。
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