2012 Fiscal Year Annual Research Report
在宅酸素療法患者の息切れを軽減する生活管理プログラムの検討
Project/Area Number |
22792178
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
西山 佐知子 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (70568279)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 在宅酸素療法患者 / 息切れ / 生活管理プログラム |
Research Abstract |
本調査は,在宅酸素療法患者の呼吸状態と食事摂取量との関係を調査し,その結果から患者の息切れを軽減する有効な生活管理を検討することを目的としている。 本年度は,同意が得られた慢性閉塞性肺疾患患者10名(在宅酸素療法群4名:以下HOT群4名,非在宅酸素療法患者6名:以下非HOT群)を対象に,属性(年齢,体重,BMI,徐脂肪体重インデックス:以下LMB;lean body mass Index,血液生化学検査,活動量など),呼吸状態(食事前後の呼吸困難感,経皮的酸素飽和度:以下SpO2:pulse oxygen saturation,など),1日の食事摂取量を調査し,呼吸状態と食事摂取量の関係を調査した。体重は調査者が体組成バランス計EW-FA71を用いて測定し,血液生化学検査は空腹時採血にて調査した。呼吸状態・食事摂取量・属性の活動量は調査用紙を用いて対象者に記入を依頼し調査した。 その結果,年齢70.6±8.05歳,BMI21.8±3.4kg/m2,LMB Index17.0±1.9 kg/m2,血清アルブミン4.3±0.5g/dl,一日の消費エネルギー量1927.8±574.2kcal,といずれも基準値内であり,在宅酸素の有無による2群間の有意差もなかった。呼吸困難感は食前が12.5±15.8,食後が13.7±15.2,SpO2は食前94.6±1.2%,食後94.6±1.5%で,2群間の有意差はなかった。食事摂取量は,総エネルギー量1823.2±2kcal,タンパク質量81.7±19.6g,脂質量57.7±21.2g,炭水化物量233.3±48.1gと,いずれも基準値もしくは基準値より多い傾向にあり,2群間の有意差もなかった。呼吸状態と食事摂取量の関係も有意な相関関係はみられなかった。 今後は,この結果を文献や書籍などを用いて考察し,学会発表および論文投稿を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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