2010 Fiscal Year Annual Research Report
階層的クラスター分析を用いた中等度COPD患者の体調調整の特徴に関する研究
Project/Area Number |
22792192
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
河田 照絵 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (40438263)
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Keywords | 慢性疾患看護 / 呼吸器疾患 / クラスター分析 / 体調 |
Research Abstract |
本研究の目的は安定期にあるCOPD患者が日常生活においてどのようなに体調調整の行為についてクラスター分析の手法を用いて患者を体調調整の行為群毎にサブグループ化し、患者が日常生活の中で行っている体調調整のための行為を区分化されたサブグループ毎に明らかにしていくことである。平成22年度は、安定期にあるCOPD患者の日常生活における体調調整をみていくための質問紙の作成を行った。 質問項目選定は、研究者の先行研究の結果(河田,2009)から明らかになった406の行為と、COPD患者の体験を明らかにした研究結果(Cicutto,2004,Fraster,2006,Gullick,2007,田中,2008,Kang-Hua,2008)から抽出された94の行為を基に分類していった。結果、行為を研究者の先行研究の結果から得られた11カテゴリーを基に分類し、138項目を作成することができた。この138項目について、カテゴリーの大きさやカテゴリーに含まれている内容などを再度検討し、最終的に9カテゴリー((1)COPDによって生じる衰えや限界をあるものとして引き受け身体を守る(22項目)、(2)呼吸を安定させるための方略を持つ(16項目)、(3)心身を安定させるための方略を持つ(13項目)、(4)動ける身体を維持するための方略を持つ(17項目)、(5)療養法を生活の中にうまく取り入れる(15項目)、(6)経験的に捉えた身体の調子をみる感覚を持つ(17項目)、(7)身体の時間感覚と生活リズムを調和させる(11項目)、(8)自分を安全な場所につなぎとめるために社会の一員として存在する(13項目)、(9)COPDのある身体について現実的見通しを持つ(14項目))となった。次年度は予備調査として質問紙の内容妥当性の検討および表面妥当性の検討を行い、質問紙を精錬させ、本調査に取り組んでいく予定である。
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Research Products
(2 results)