2010 Fiscal Year Annual Research Report
転移性脊椎腫瘍患者に望ましいケアプログラムの開発のための縦断的研究
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22792210
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
小山 友里江 独立行政法人国立国際医療研究センター, 成人看護学, 講師 (40521141)
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Keywords | がん / 看護 / 転移性脊椎腫瘍 / 骨転移 / ADL |
Research Abstract |
がんは人口の高齢化とともに増加傾向にある。また治療の過程で、倦怠感、筋力低下、拘縮、痺れや神経因性疼痛、四肢長管骨や脊椎の病的骨折、四肢の浮腫などの様々な機能障害が生じるが、患者は残された機能を活かして自分らしい生活を維持していくこと、いわゆる「がんと共存」していくことが課題となってきている。 特に転移性脊椎腫瘍患者にはADL障害が著明に出現する。看護師がこのような患者に最適なケアを提供するためには、脊椎への骨転移が明らかになった時点から患者が何を望み、どんなケアを必要としているのかを把握することが必要である。また現在多くの転移性脊椎腫瘍患者のケアにあたっている看護師のケアの内容を明らかにすることによって、転移性脊椎腫瘍患者に行う必要のあるケアの技術や、看護師が知っておくべき知識がどんなものであるのかを明らかにすることが可能となる。 平成22年度は、少人数の転移性脊椎腫瘍患者を対象としてインタビュー調査を行った。これらを詳細に分析することにより、患者が看護師に望むケアの内容の明らかにした。今後は転移性脊椎腫瘍患者を多く診療している病院の看護師に対してインタビュー調査を行い、逐次分析を進め、現在提供しているケアの内容や看護師のもっている知識・技術を明らかにする予定である。
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