2010 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠期の快適性と出産満足度・育児行動との関連について
Project/Area Number |
22792214
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 康香 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10332941)
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Keywords | 妊婦 / 快適性 / 出産満足 / 育児行動 / 尺度開発 |
Research Abstract |
平成22年度は、研究Iとして、妊娠期の快適性を客観的に測定する尺度の開発に取り組み、調査を行い、信頼性・妥当性が十分満たされた5因子目からなる尺度を完成させた。この尺度は、ローリスク妊婦に対してその快適さの体験をインタビューし質的に分析した結果を基礎として、項目レビューと予備調査の後、妊婦1000名に配布、613名より回収し、項目分析による項目の検討、探索的因子分析による項目の精選と構成概念妥当性の検証、内的整合性による信頼性の検証、因子得点による信頼性の検証、既存の尺度との相関による基準関連妥当性の検証、収束的妥当性と弁別的妥当性の検証と行い、そのいずれの過程においても十分に検討され、十分な基準を満たし、作成された。5因子はそれぞれ、「父親へと成長する夫との関係性の深まり」「わが子の動きによる相互作用」「周囲との交流による支え」[母親になる実感とわが子への愛着]「妊娠生活において変化する自分」である。 研究IIとしては、国内外の出産満足、育児行動に関する文献検討を行った。出産満足については「出産体験自己評価尺度(常盤ら,2000)を用いることとし、育児行動については、「母親役割の自信尺度、母親であることの満足感尺度(前原ら,2005)を採用し、妊娠期の快適性出産満足度・育児行動との関連を検証することとした。所属機関の倫理委員会で承認を得たのち、研究協力機関にて本調査を開始している。研究対象者は、外来通院可能である妊婦300名程度とし、現在質問紙を配布し調査中である。その他、国内外の学会に参加し成果の発表と情報収集を行った。
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Research Products
(5 results)