2012 Fiscal Year Annual Research Report
NICUを退院した子どもとその家族への包括的支援に関する研究
Project/Area Number |
22792222
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
白坂 真紀 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40378443)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | NICU / 父親 / 母親 / 育児支援 |
Research Abstract |
本研究の目的はNICUを退院した子どもとその家族を支援する保健・福祉・教育の地域連携体制の構築である。具体的にはNICUを退院した子どもを育てる父親と母親の育児生活の実情を把握し支援の在り方を検討することである。近年、NICUを退院しフォローを要する子どもの数は増加しており支援の充実が求められている。 平成24年度にはNICUを退院し外来でフォローアップ健診受診中の子どもを育てる父親と母親双方に質問紙調査法による量的調査を実施した。調査票は250組(500名)に配布し、98組(196名・回収率39.2%)から回答を得た。 子どもの年齢は0歳49.0%、1-3歳44.9%、4-5歳2.0%、6歳以上4.1%であった。医療的ケアを必要とする児は5.0%であった。平均年齢は父親35.9±5.8歳、母親34.4±5.0歳であった。核家族81.6%、拡大家族17.3%で、きょうだい児がいる家庭は55.1%であった。 父親母親共に半数以上が心身ともに良好と回答していた。育児を困難に感じることは父親が母親の1.6倍と高かったが、9割近い父親が育児は楽しいと回答していた。父親の育児関与については「よくしている」と回答した母親が父親の1.6倍あった。母親の支えになっていると回答した父親は5割程度であるのに対して母親は約7割であった。父親自身の認識に比べると母親は育児協力や相談相手として父親を肯定的に捉えていた。約半数は何らかの育児支援制度やサービスを利用していた。記述欄には、NICU入院から外来フォローアップ検診における子どもの治療やケアへの感謝の記述が多かった。ほか、子どもの緊急時の対応や発育支援についての期待や、保健や福祉における地域による違いへの戸惑い、NICUを退院した子の親同士が集える機会の要望等が記載されていた。 病院を拠点とした保健・福祉・教育が地域連携支援体制の整備を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)