2010 Fiscal Year Annual Research Report
低出生体重児と母親の関係性発達支援プログラムの開発
Project/Area Number |
22792231
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
末次 美子 九州大学, 医学研究院, 助教 (70437789)
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Keywords | 愛着 / 母子相互作用 / 低出生体重児 / 家族看護 |
Research Abstract |
本研究の目的は、低出生体重児と母親との関係性の発達を促すTriangulation母子関係性支援モデルの効果を検証することである。 研究目的を遂行するために、複数の愛着研究の専門家よりスーパーバイズを受け、調査方法の詳細な検討を行った。その結果、研究計画立案当初は母親の子どもに対する愛着感情を測定する予定ではなかったが、母親と子供の関係性の発達評価のためには、愛着形成の評価が不可欠であることが強く示唆された。正期産児と母親の愛着発達についての先行研究は数多くあるが、低出生体重児と母親の愛着発達に関する先行研究が少なく、先行研究との比較検討の為の正期産児との関係性の発達の比較をするため、正期産児と母親との愛着研究で使用されている質問紙MBAS(Mother-Infant Attachment Scale)を使用することとなった。 MBASは日本で作成された質問紙であるが、ジャーナルへ未掲載であったため、MBASの雑誌掲載を待つ間、調査協力施設との研究協力交渉を進めている。現在は調査協力施設1施設との交渉が進んでおり、MBASの論文掲載が確認され次第、倫理委員会への提出後、調査開始予定である。調査協力施設2施設目は開拓段階である。また同時進行でフィールドワークを行い、低出生体重児とその母親の育児サークルに参加し、本研究の意義について再確認するとともに、インタビューガイドの見直しなど計画の調整を行っている。
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