2010 Fiscal Year Annual Research Report
看護職・介護職者の死生観自己評価尺度および看取りケア支援ツールの開発に関する研究
Project/Area Number |
22792260
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
森田 瞳 信州大学, 医学部, 助教 (30569570)
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Keywords | 高齢者 / エンドオブライフ / ケア職員 / 死生観 / デス・エデュケーション |
Research Abstract |
本研究の目的は,介看護職者・介護職者が協働で高齢者への質の高い看取りケアを提供するためのプロセスを確立することである.そのために,高齢者介護施設で働く看護職・介護職者の死生観自己評価尺度を作成する予定である. (1)文献検討:国内外の介護老人福祉施設およびナーシングホームにおける「看取りケア」「エンドオブライフ」「終末期」「緩和ケア」「死生観」「高齢者」「看護」「介護」に関する研究の文献検討を実施した.国内外における看取りケアに関する研究は,2006年4月介護保険制度の改正に伴い,介護報酬の加算(看取り加算)導入後に増えている.特に,看護職から介護職に向けた技術的教育や,教育的支援内容の充実に関する先行研究が多いことが分かった.しかし,看護職・介護職が連携をしながら,より質の高い看取りケアを高齢者に提供するためには,死生観の育成を踏まえた教育内容の検討とその充実が必要不可欠であることが分かった. (2)死生観自己評価尺度の変数項目の抽出:2010年4月~2011年6月にかけて,インタビュー調査を実施し質的に分析した.結果は2010年6月に「介護老人福祉施設における介護職と看護職の連携による看取りケアの成熟過程」という研究発表を行った.その際,看取りケアを専門としている研究者らと意見交換した.さらに,学内の老年看護学研究会等でも,発表を行い,意見交換を行った.この時に抽出された変数だけでは,死生観の評価は難しく,追加で2011年3月に追加でインタビュー調査を実施した.今後,この結果と文献検討の結果をもとに変数を抽出し看取りケアに精通した研究者等よりスーパーバイズを受けた後,アンケートを作成する方向である.
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