2012 Fiscal Year Annual Research Report
看護職・介護職者の死生観自己評価尺度および看取りケア支援ツールの開発に関する研究
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22792260
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
松井 瞳 信州大学, 医学部, 助教 (30569570)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 高齢者 / エンドオブライフ / 看護 / 介護 / 連携 |
Research Abstract |
本研究の目的は,介看護職者・介護職者が協働で高齢者への質の高い看取りケアを提供するためのプロセスを確立することである. (1)死生観自己評価尺度の変数項目の抽出: 平成22年度は,看取りに望む看護職および介護職の看取りに対する思いと連携強化の要因を明らかにするために質的調査を実施した. 現在,分析を行っている段階である。平成23年度の8月に調査施設において,「看取りケアに関する」研修会を実施した。その際,分析の結果得られた49項目の小カテゴリーが,介護現場における「看取りに望む看護職および介護職の看取りに対する思いと連携強化の要因」として成立する内容を現場のスタッフに見ていただき整合性の確認を行った。これは質的研究を行うにあたり,内容妥当性を検討するために必要であるからである。今後,この結果と文献検討の結果をもとに変数を抽出し看取りケアに精通した研究者等よりスーパーバイズを受けた後,アンケートを作成し,信頼性・妥当性を検証する方向である. (2)文献検索: 文献検索の結果,特養での看取りケアに関するミューチュアルアクションリサーチに関する同様の研究論文が平成22年度に他研究者により発表された.類似の研究内容のため,アクションリサーチ以外の方法についても検討を行っていく必要があると考えている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成22年度の研究過程で、当該研究と類似の研究論文が発表された。 そこで、計画当初より効果的な研究成果を得るため、研究の方向性を変えることを目的に、文献検索を再度行った。 変数項目の見直しや、収集したデータをもとに分析の方向性を変えることとした。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、平成22年度に収集したデータの分析を行っている。 内容分析によりカテゴリー化を行った後、その分析結果について、平成24年8月に調査先の施設スタッフと内容の検討を行った。その検討結果をもとに、今後、分析を継続し、変数項目の精選、アンケートを作成する。また調査開始に伴い、学内の倫理委員会の審査を受け、承認された後に、調査を再開する予定である。
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