2010 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者のエンドオブライフ・ケア充実に向けた家族ケア実践能力育成に関する検討
Project/Area Number |
22792261
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
牧野 公美子 浜松医科大学, 医学部, 助教 (10436967)
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Keywords | エンドオブライフ・ケア / 認知症高齢者 / 介護家族 / 家族ケア / 介護老人保健施設 |
Research Abstract |
【はじめに】 本研究の目的は、認知症高齢者の介護家族に対するケアの現状とニーズを把握し、より効果的な家族ケアを行うための展望を示す。さらに、看護師に対する認知症高齢者のエンドオブライフ・ケアの教育実態とニーズを把握することである。このことによって、看護師の家族ケア実践能力を育成し、高齢者介護施設に入所する認知症高齢者に対するエンドオブライフ・ケアの質の向上を目指す。 【研究概要】 1.研究方法:無記名による自記式質問紙調査法による調査研究 2.調査対象:中部地方にある介護老人保健施設のうち、調査研究に協力が得られた施設に入所する認知症高齢者の介護家族及び勤務する看護師 3.調査内容 (1)介護家族用質問紙:介護負担の程度と内容、看護師から受けている支援と希望する支援など (2)看護師用質問紙:介護家族に対するケアの現状、終末期ケアと家族ケアに対する認識、教育実態とニーズなど 【今年度の研究活動と今後】 中部地方にある介護老人保健施設長に研究計画書を添えて研究協力を依頼した。協力が得られた東海エリア43施設と北陸エリア19施設に対して、調査書類一式(協力者用説明文、介護家族用,看護師用質問紙、返信用封筒)を発送した。調査対象者(介護家族、看護師)には依頼施設から配布した。調査対象者に対しては、協力者用説明文に研究の主旨及び方法・倫理的配慮等を明記し、自由意志により同意を得た。アンケートは郵送で回収した。介護家族462名、看護師462名からの返送があった。次年度に、異なる地域である甲信越エリアで同様なアンケート調査を施行し、調査したエリア(3地域)のデータ整理・統計学的分析を行う。
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