2013 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者用転倒危険予測尺度を活用したスタッフ教育プログラムの開発
Project/Area Number |
22792287
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
杉山 智子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90459032)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 看護学 / 転倒予防 / 認知症 / 入院高齢者 |
Research Abstract |
本研究は、病院において看護職と介護職が協働し、認知障害をもつ高齢者が多く入院するフロアを対象にスタッフ(看護職・介護職)への尺度を活用した転倒予防教育プログラムを開発し、認知障害をもつ高齢者の転倒予防に関するスタッフへの教育介入効果を検証することを目的としている。今年度はこれまでの研究結果をもとに教育プログラムを作成し、高齢者が多く入院する病院2施設で、特に認知障害をもつ高齢者のケアに従事するスタッフに対してプログラム介入を行い、教育効果について検討を行った。まず教育プログラムは、前年度に実施した看護職ならびに介護職の転倒予防に関する知識・技術や認識の実態調査の結果と文献検討から基本案を作成した。内容は高齢者や認知症の知識に加え、尺度や転倒予防具の活用の仕方や管理的視点等を含めた。次に病棟管理者よりヒアリングを行い、基本プログラムに各施設のニーズに応じた内容を加えて実施した。適用期間は3ヶ月とし、期間中は、講義と研究者がスタッフの支援者として病棟で行われるカンファレンスにスタッフの学習ニーズに応じた内容で月1回程度関わった。評価は、実施前後に質問紙調査を行い、転倒予防に関する知識や認識、事故への対応状況をみた。質問紙調査に参加した48名中、実施後も回答したものは46名であった。このうち、プログラムに1回でも参加したものは36名であった。参加したスタッフからは知識の活用方法が明確になった、普段の看護に自信が持てた等のコメントだけではなく、転倒や身体拘束に関する知識や認識に変化がみられていたものもおり、知識の提供や確認だけではなく、どのように活用するのかを伝えることの重要性が明らかになった。今後は継続的な教育プログラムとして、実践現場における適用方法や内容の検討が必要であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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