2010 Fiscal Year Annual Research Report
長期に入院する統合失調症患者へのセラピューティックレクリエーションの開発と評価
Project/Area Number |
22792296
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Research Institution | Kobe Tokiwa University |
Principal Investigator |
河野 あゆみ 神戸常盤大学, 保健科学部, 助手 (20401961)
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Keywords | 看護学 / レクリエーション / 統合失調症 |
Research Abstract |
1.プログラム内容の検討:Van Andel(2003)によるTherapeutic Recreation Outcome and Service Delivery Modelsを本プログラムの理論基盤とし、治療・リハビリテーションの側面を最も重視しつつ、より自立的な余暇体験になるように、プログラムの目的・目標を設定した。目的には「長期に入院する統合失調症患者が、レクリエーションを通して、他者と交流する意欲を向上させること」を設定し、この目標を段階的に達成できるように、各月毎の段階的な目標を設定した。次に、プログラムの目的・目標に基づき、先行研究で本プログラムの目的に関する成果がみられた、メニュー・実施方法を抜粋し、プログラムの目的・目標を達成するためにより効果的な実施方法を検討した。 2.介入方法の統一:運営方法を詳細に記載した看護者用のマニュアルと参加者用パンフレットを作成した。看護者用マニュアルでは、本プログラムの目的や意図、実施する際に注意することなどを解説した。参加者用パンフレットは、対象者が理解しやすいような平易な言葉を用いて、プログラムの目的や各回の内容について解説した。また対象者が後で振り返ることができるように、他者との交流に関して気づいたことやできたことをメモする欄を設けた。 3.内容妥当性の検討:作成したプログラムは、精神看護学ならびに他領域における看護学研究者、心理学研究者から助言を受けて、洗練させた。 4.介入方法打ち合わせ:プログラムの実施に向けて、単科精神病院との打ち合わせ準備を開始しているところである。
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